麺屋Brotherのスタミナラーメン


新メニューのスタミナラーメン。通称、ブラスタ(ブラザースタミナラーメンの略)。

東大阪市の徳庵(とくあん)という駅に、麺屋Brotherというラーメン店があるのはご存じだろうか?
ラーメン店の良し悪しは、スープ・麺・具材・丼物・一杯の値段・接客などの複数の要素が相まって決まると思っている。
細部にこだわりだせば、そこに終わりはなく、エンドレスゲームなのだ。とはいえ、その辺にあるものでそれなりに作り、コストを抑え粗利を高くしようとしても、お客の側がそれを許さない。ラーメンが日本の国民食であるがゆえの厳しさだと思う。
その中で、元板前の大将がプロデュースするBrotherのラーメンは、そのバランスの良さがトップクラスだと感じている。
端的にいえば、「身近にある通いやすいラーメン店」なのだ。
今日のお昼はラーメンにしようかと思った時に、独りでも家族でも、老若男女がふらっと立ち寄れる気軽なお店を目指していってほしい。たとえば、今の小学6年生の子(12歳)が、将来生まれ育った土地を離れ、大人になってまた戻ってきた時に懐かしくなって立ち寄れる、そんなお店。

雑誌に掲載された話題のラーメン店や某人気店の姉妹店などは、瞬間風速のようにたくさんの人が訪れるのだろうけど、一体その中の何人がリピート客になるのだろうかと、いつも思ってしまう。もちろん、口コミが口コミを生み続け、いつ行っても長蛇の列ができているお店はたしかに存在する。そういうお店は、「ラーメンが美味しい」というのは大前提にあって(マズかったら来ないのはあたりまえ)、立地が好いとか広告宣伝が上手だとか、プラスアルファの要素が必ず存在する。それはそれですごいことなので、学ぶところが多いと思うから、否定はしない。
そのうえで、自分が10年通い続けられるラーメン店はいったいどのくらいあるのだろうかと、ふと考えてしまうのだ。新しくできては、数年いや半年もたずになくなってしまうお店だってたくさんある。実際、僕はそれを見てきた。特にこのご時世は、人手不足で止むなくという事情もある。
飲食店経営の中でも、ラーメンはとくに厳しい部類に入るだろう。居酒屋やレストランと同じように、毎月の家賃や光熱費・人件費はかかってくる。それでいて、平均単価は低い方(特殊な状況下でない限り、ラーメン一杯2,000円では成り立たない)。それでもここに夢を抱き、勝負にでる人たちがいる。青くさいことかもしれないが、SNSに投稿している裏側で、昼夜問わずラーメン一杯にかける人たちがいることを忘れてはいけないと、自分への戒めのために書いておく。

麺屋Brotherの場所はこちら

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