工場点検でわかる、あなたの姿勢と会社の雰囲気

 多くの会社を訪問していると、工場の中を覗かなくてもある程度状態が推測できるようになります。
 私の場合は、現地にお伺いする前に自己点検シートを事前に提出してもらうようにしていました。その時に、期限を守って丁寧に出てくる会社、わかるところだけチェックして中途半端に出してくる会社、何度も催促しないと出てこない会社・・・色々ありました。
 このやり取りだけでも、今の工場の中がどういう状態なのか、伝わってくるのです。

 ということで、今日のお題は『あなたの姿勢と会社の雰囲気』です。

 食品工場に点検に行くと、製造現場に入るまでもなく、その工場の管理状態を把握することができる時があります。
 工場の敷地に雑草が茂っている、工場と似つかない高級外車が玄関前に止まっている、作業着のまま駐車場の車の中で昼寝をしている、従業員の車が駐車場から溢れ路上駐車をしている、従業員の出入り口の清掃ができていない、トイレに落書きや便器の破損がある、出荷場所(入荷場所)に荷物が雑然と並んでいる・・・あげればキリがありません。

 あたりまえのことではありますが、最低限の管理すらできていない工場には共通点があります。
 冒頭に書いた、自己点検シートをいつまでたっても提出してこないもそうです。そして、社長や役員の部屋の中を見ると、動物の剥製や仕事に関係のない雑誌や本、趣味の絵などがズラリと並んでいます。
 それって、食品工場に関係あるのでしょうか?

 会社の経営者や工場の責任者は、工場で作る製品を買ってくれる方のことを24時間365日考え続けることが求められています。それはまさしく、力の限り考えることです。
 仕事の解決策のアイデアがゴルフをしている時、散歩をしている時、あるいは風呂に入っている時に浮かぶこともあります。
 工場の責任者の方や経営者の方は高い報酬を受け取ります。それは、24時間365日工場・従業員・お客さまのことを考えている対価だからです。
 常にお客さまのことを考えていれば、できあがった製品がおざなりになっていることなどないと思います。工場の周りの草木だって、伸びたままにしておくでしょうか?トイレも汚いままで放置しておきますか?

 動物の剥製や仕事に関係のない雑誌や本、趣味の絵などを揃える前に、まだまだやるべきこと、やらなければならないことがたくさんあるはずです。あなたの姿勢は従業員スタッフに良い意味でも悪い意味でも伝播するのです。

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