食品工場だって「健康診断」が必要。

 この時期、進学や入社に伴って健康診断をされる方も多いでしょう。毎年4月に実施していますという会社さんもあるのではないでしょうか。
 自分が健康かどうかは、自分では判断がつきにくいものです。本人がすこぶる健康です、といったところで何の説得力もありません。裏付けとなる数値が正常な範囲にあるからこそ、そういえるのです。

 食品工場にも同じことが言えます。「うちの会社は大丈夫や」「今まで何もなかった」・・・何をもってしてそう言い切れるんでしょうか?人が年を取るように、工場の施設もまた経年劣化していくものです。それに、時代はどんどん変わっていきます。

 ということで、本日のお題は『食品工場の監査』について、です。

 昨今、どこの企業でも利益が出しにくい世の中になってきています。
 目先の利益を優先させるならば、賞味期限の過ぎた原料を使用して新たに製品を作れば(再加工)、廃棄するよりもよっぽど利益がでます。

 とはいえ、この記事を読んでらっしゃる賢明なあなたなら、その判断は決して正しいものではないと即座にお分かりになるでしょう。法律に書かれているかどうかというより、モラルの問題です。

 それでは、経営者のあなたが知らないうちに、製造責任者などの別の誰かが独断でそれを行っているとしたらどうでしょうか。
「うちの工場では不正なんかあるわけがない」と思っていると、あなたの知らないうちに、ツイッターやフェイズブック上で工場の偽装行為が公表される可能性だってあるのです。
 疑っているわけではありません。しかし、他の企業で実際に事故は起きているわけですから、反面教師とすべきなのです。

 工場内の不正を見抜くためには、「第三者の目」による客観的な監査が必要です。
 真にお客様のために役に立っているか、自分の大切な人に堂々とだせる商品を作っているか、ここが出発点となります。

 人間の体も知らないうちに病気に冒されてしまいます。だから、早期発見のために健康診断を行うのです。自分の体を診るのと同じように、工場もまた信頼できる検査機関で診てもらうべきです。
 外部の機関のチェックを受けたからといって、あなたの部下や工場の責任者を裏切ることにはなりません。むしろ、信じていればこそ正々堂々と調べてもらえるのではないでしょうか。
 悪い芽は早めに摘んでおくに越したことはないのです。

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