益獣ってやつもいるのね・・・

 好きな動物は何?って聞かれると、答えに悩みます。田舎で育ったせいか、生き物にたいしてそれほど抵抗はなく、ぼーっと眺めていられます。これといって特定の動物が好きなわけではなく、爬虫類以外はたいてい大丈夫です。犬か猫かと言われれば、今は猫ですね。一人で勝手にやってる感がとても好印象なのです。

 猫といえば、天敵はネズミですね。個人的には、(ミッキーマウスのモデルになったくらいなので)ネズミは嫌いではないんですが、『害獣』なんですよね。駆除しないといけない対象。イエネズミ(ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ)は早々にやっつけないといけないです。

 ところが、ネズミの中にも『カヤネズミ』という良いやつがいるんだそう。むしろ『益獣』として保護の対象になっています。
 カヤネズミは、日本で一番小さなネズミで、その体重は500円玉ほどしかないんですって。小さい!草(主にイネ科の植物の葉)の上に、ソフトボールくらいの大きさの球状の巣を作って生活しているので、罠など仕掛けなくても見つけやすい存在みたいですね。というか、益獣なんだから罠を仕掛けたらダメです。

 かつては、稲を食い荒らす『害獣』って言われてたようなのですが、実際はたいして稲を食べてないみたい。でも、年々住処となる草地が減っていることもあって、県によってはすでに絶滅危惧種になっているところや、そうでないところでも準絶滅危惧種に入っているんですね。
 ススキ・ヨシ・オギなどがまとまって生えている草地にいることが多いようなので、探せば見つかりそうですね。ふと思い返せば、成田でも似たような巣を見たことがあるかも・・・その時は鳥の巣という認識しかしてませんでしたけど。

 大阪自然史博物館の和田さんによれば、同じような草地の環境に、ウグイス・オオヨシキリ・セッカなどの鳥も巣をつくるんだそうです。一番大きな違いは、鳥たちは素材を運んできて巣をつくるのに対して、カヤネズミの巣は周辺の葉っぱを引っ張ってきて細く裂いて丸めているのがポイントです。

 なるほど~。こうなると、昔見たのは鳥の巣だった可能性もありますね。形状までは覚えていないんで、今となっては特定できません。今度帰った時に探しに行こうと思いましたが、一方で「ススキ・ヨシ・オギなどがまとまって生えている草地」ってどこだよ?って思いました。
 やたらと灌漑設備を整えた影響で、田んぼも河もコンクリートだらけなんですよね~。ホタルもザリガニもいなくなっちゃいましたからね。子ども心ながら、頼んでもいないのに工事なんてするんじゃねーよ!って感じていたのを思い出します。

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