なんでも、お医者さんの数が足りてないらしい。高齢化社会と言われて久しく経つんだけれど、「お年寄りが多くなると医療費も増えて財政が逼迫する」、なんていうのはよく聞く話。現場レベルで対応するのは医師や看護師なので、当然その数も足りなくなるという理屈ですね。
なんでも、厚生労働省の試算結果だと、2036年になると全国335地域のうち、約220地域で約2万4,000人の医師が足りなくなるんだそう。
特に、青森・千葉・静岡・山口などは「医師少数区域」と定められて(全部で15県ある)、地元で一定期間働くことを義務付ける大学医学部の「地域枠」を重点的に配分するようにするらしいです。
僕の地元(千葉)もその中に入ってる!
そういえば、成田市に公津の杜というエリアがあって、つい最近そこの駅前に『国際医療福祉大学』なるものが建てられていたのを思い出しました。そこには、医学部もあれば看護学部もある。
大学のホームページには、「国際性豊かな医学教育モデルを実現し、国の内外で活躍でき、地域医療の担い手ともなりうる・・・」と書かれているから、そういうことなんですね。僕はてっきり、羽田空港の国際化に伴ったバーター取引のひとつなのかな~と思っていたんだけれど、どうやらそれとは異なる事情があったみたい。
たしかに、来るべき高齢化社会に向けて、単純に医師の数を増やそうとする考えはわかる。まぁ「医師」として第一線で活躍するようになるには、下手すると十数年はかかるだろうから、早めに対策を打っておくというのは一理ある。
でもその一方で、なんでもかんでもカンタンに病院に行きすぎじゃね?ってことに目を向けないといけないと思います。欧米では、風邪なんかでは病院に行きませんからね。(気になる箇所が少しでもあったら、すぐに病院へ行こうとする僕にとっては耳の痛い話ではあります)
つまり、需要(患者)が供給(医師)を上回ってる状態なんだから、需要(患者)をコントロールしたら良いんじゃないかってこと。「医師が不足している」んじゃなくて、「医師が不足しているようにみえる」だけではないのかな?
ではどうするか?ひとつは『ゲートキーピング』と呼ばれる方法で、紹介なしでは病院を受診できなくなる仕組みなんですね。裏を返せば、不必要な受診を抑制することができるってことです。他には、医師の業務を代わりに行ってくれる『ナース・プラクティショナー』っていうのもあります。
単純に医師の数を増やすより、こっちの方が効果的で手っ取り早い気がするのは僕だけだろうか。
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