『死ぬときに後悔すること25』大津秀一著、新潮文庫

おはようございます。朝起きたら、背中と首がガチガチに固まっていて猫背になってしまっている、荒井崇志です。自分で背中の辺りを触ってみても、とても冷たい・・・血行不良ですね。。肩と背中周りのストレッチをして、少しはマシになりました。身体が柔らかい人、凝りがない人ってほんとうらやましいです。

今日紹介するのは、緩和医療医の大津秀一さんの『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)です。
著者は多くの末期患者の死を見届けた緩和医療のスペシャリストです。後悔しないための方法ではなく、後悔すること(が多い項目)について書かれています。

考えてみればあたりまえの話なんですが、人間は生まれた瞬間に死ぬことが決まっています。生き物ですから。ただそれが、いつ訪れるかわからないだけなんです。
僕のように保険の仕事をしていると、それを如実に感じます。「え・・・冗談でしょ?」ということがあたりまえのように起こりますから。だから僕は、「当分死なない」ではなく「明日死ぬかもしれない」と思うようにしています。たとえ死ぬ事はなかったとしても、アクセルとブレーキを踏み間違えた車が突っ込んできて重傷を負うかもしれません。
もちろん、その確率はごくわずかでしょう。突っ込んでこない日の方が圧倒的に多いし、世の中の大多数の人たちにとっては一生関わらない事の方が多いはずです。でも・・・自分には当たらないって言い切れるでしょうか?家族や仲の良い友人はどうでしょう?

あなたが充分に気をつけているからといって、周りも同じように気をつけてくれているとは限らないのです。

いつもそんな風に考えているんですが、この本を読んでさらにまた考えさせられました。「後悔すること25」のうち、ひとつだけ紹介します。それは「会いたい人に会っておかなかったこと」です。
祖父母・両親・恩師・兄弟あるいは友人に、「いつか会えたら・・・」という姿勢ではダメなんですよ。思い立ったが吉日で、山を越え、海を渡り、雲を突き抜けてでも、会いたい人には今すぐにでも会いに行くべきだと、あらためて思いました。
会いたくても会えない人・・・僕の場合は少ないですが、例えば20年前に肝臓がんで亡くなった祖父がそうですね。墓参りはわりと好きな方なので帰省の度に行っていますが、いなくなってからでは話せませんから。自分が死ぬ時には笑って「ありがとう」とお別れしたい、そう思えた一冊でした。

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