今日は何の日?

今から33年前の1987年1月26日は、後に伝説となって後世に語り継がれる不朽の名作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)が発売された日です。前作『ドラゴンクエスト』は150万本の売れ行きでしたが、それを上回る240万本という大ヒット作品です。ファミコン→スーパーファミコン→プレイステーション→プレイステーション2→ニンテンドーDS→Wii→ニンテンドー3DSというように、主流のゲーム機のソフトとして開発されてきました。

堀井雄二さんが紡ぎ出すシナリオはもちろんですが、ゲームのキャラクターデザインが、あの『ドラゴンボール』を描いている鳥山明だったんですから、人気が出ないわけにはいかないのです。『ドラゴンボール』は集英社の週刊少年ジャンプの看板マンガと言えるような存在でしたから、当時の少年たちはさぞかし熱狂したことでしょう。発売直後からどこのお店でも売り切れ状態で、しばらく手に入らなかったというのは想像するに難くありません。その影響で、抱き合わせ販売やカツアゲ(ドラクエ狩りと呼ばれていました)などの社会問題にもつながったんですよね。

その頃の僕はというと未だ4歳になるかならないの時で、ドラクエ2を実際にプレーしたのはそこから6年後くらいだったと思います。ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの姫・・・と言われれば、即座にドラクエ2!と反応できるくらい大好きでしたよ。

ちなみに最近では、作業用BGMとしてドラクエの曲を流して聴くことも多いんですが、やっぱりカッコイイですよね~。テレビ画面に向かっている当時の自分の姿が、自然と瞼の裏に浮かんできます。

このドラクエ2に関していえば、シリーズの中でも特に難しかったんですよね~。結局クリアしたのは、ファミコン版ではなくてスーパーファミコン版の方だったような気がしています。
「難しい」というには色々と理由があって、そのひとつが『ふっかつのじゅもん』と呼ばれるやっかいなパスワードなんです。容量の関係で、ファミコンソフト自体にはセーブ用のメモリが搭載されていないので、ゲームの中断と再開にはそのパスワードの入力が必要なんですよね。パスワードの長さは最大52文字で毎回変わるんです。ゲームが進んでいくにつれてどんどん長くなっていくので、必死にメモを取ってましたね。だから、一文字間違えちゃったらもう戻れないわけです。メモ用紙とテレビ画面を何回も見比べながら、もうとんでもない緊張感でしたよ(笑)

しかも、前作の発売が1986年5月27日でその間8ヶ月くらいしかなかったせいで、終盤のテストプレイに十分な時間をかけられなかったそうで。結果的に「洞窟に挑む際は多分これくらいのレベルだろう」との想定を読み誤ってしまい、高い難易度のままリリースされてしまったという。それもあってか、スーパーファミコン版はすごく楽しめたのを覚えています。メモリの容量が増えた事で、厄介な『ふっかつのじゅもん』もなくなってましたから。

当時の熱狂の裏では、制作側もある意味熱狂してたんだな~と思います。やっぱり名作だ。

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