今日は「春分の日」。お彼岸です。

 暑さ寒さも彼岸まで・・・小さい頃から祖母がそう呟くのを聞いていたので、今ではすっかり僕が言うようになってしまいました(笑)日中はコートやマフラーがいらないくらいの陽気で、だいぶ春めいて来ましたね。昼夜の長さがほぼ同じで、これから夏至に向けて徐々に日が長くなっていきます。

 お彼岸といえば、その当日と前後3日を合わせた7日間を「彼岸」と呼んで、最初の日を「彼岸の入り」、そして最終日を「彼岸明け」と呼ぶんですよね。お寺のお坊さんはさぞ大忙しでしょう。
みなさんは、彼岸と聞いて何か思うことはありますか?僕は、やっぱりお墓参りですね。彼方に見える(ある)岸と書いて、彼岸なんだよなぁって思います。

 そもそも、「彼岸」というのは、仏教用語で「向こう岸」と言う意味なんですよね。一切の悩みを捨て去って、悟りの境地に達すること。一方で、生死の苦しみに迷う現世のことを「此岸(しがん)」と呼んでいます。
 春分の日(または秋分の日)には、ほぼ真東から昇ってきた太陽が真西に沈みます。仏教の考えでは、西方の遥か彼方に『極楽浄土』が存在するとされていることから、両日に仏事をするようになったみたいですね。

 本来であれば、お彼岸の時期に合わせてお墓参りに行くべきなのですが、僕の家のお墓は千葉の成田市にあるので大阪からシュッと行ける距離ではないんですよ。まぁその代わり、向こうに帰省した折にはほぼお墓には寄るようにしています。小さい頃は、「お墓」と聞くと怖いイメージしかなかったんですが、大人になるにつれてなんだかとっても落ち着ける場所に変わりました。

 そういえば、この時期になるとある食べ物を目にすることが多くなりますね。そう、彼岸と言えば「おはぎ」と「ぼたもち」ですね。「ぼたもち」は漢字で牡丹餅と書きます。読んで字のごとく、牡丹の花に由来しています。秋分の日の「おはぎ」は、萩の花から名付けられたものだそうです。

 ちなみに、僕はものすごく苦手です。食べられないことはないけど、胸やけがしてしまうんですよね。なので、食べずに見るだけです。
「ぼたもち」というのは、一般的な呼び名で地域によってさまざまな呼び方があるみたいですね。東北の秋田エリアでは「なべしり餅」、北陸の加賀や関西エリアでは「かいもち」と呼ばれるそう。

 あと1ヶ月とちょっとで平成の時代が終わりますが、こういう風習は大切にしていくべきなのではないかと思います。

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