恵方巻食べました?


 昨日2月3日は、節分でした。日本各地で『鬼は外、福は内』って言いながら、豆を巻くんですよね。あと、柊鰯の飾り付けですね。この風習ってすごくおもしろいなぁっていつも思います。元々は中国大陸から伝わってきたみたいで、歴史を遡れば700年代からやっているそうな。
 節分の由来は、季節の分かれ目のことなんですよね。だから本来は、立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日が節分にあたるわけですよ。昔は立春を起点に1年の始まりと終わりを考えていたから、2月3日がいわゆる「節分」として定着しました。

 じゃあなんで、突然鬼が出てくるの?って話なんですけど、いわゆる邪気の象徴なんですよね。
「分かれ目」「境い目」という捉え方は実は深くって、道祖神ってわかりますかね?田舎道によくあるんですけど、道端に祀られている石像のことで、外から来る邪悪な物や災いを遮って防いでくれる神様なんですよ。それってどこに祀られているかというと、道の境や峠なんです。まさに、内と外の分かれ目ですよね。
 そういえば、実家の近くにも道祖神が祀られていて、小さい頃にばあちゃんと掃除をしに行った記憶があるなぁ。もちろん当時はそんな認識なんがしていなかったので、周りで遊びながら、ばあちゃんが掃除をしているのを眺めていただけなんですけど(笑)

 風習といえば、最近よく話題にあがるのが「恵方巻」ですね。関西地方に伝わる、巻き寿司の丸かぶりです!その年の恵方(今年は東北東でした)を向いて、無言で食べながら無病息災を願うというイベントです。これって、日テレ系列の『秘密のケンミンSHOW』か何かで取り上げられて話題になったのか何なのかは忘れましたけど、ここ10年くらいですっかり全国区になっちゃいましたね。この辺は、広域スーパーのイオンやコンビニエンスストアの影響が強いと思います。

 コンビニの店内を見渡してみればよくわかるのですが、12月に入ったらクリスマスムード一色で、それが終われば年越しそばとお正月がやってきて、松の内が開ければ節分、そしてバレンタイン・ひな祭り・ホワイトデー・・・と続く流れなわけです。関東の方でも、「恵方巻」と大きく書かれた幟が、お店の前ではためいているのを見かけるようになりました。

 でもね、風習といってもこっちは「節分」と違って、全然日が浅いんですよ。実はコレ、関西のお寿司屋さんが何か売上アップにつながるネタはないかな~と考えた末に生まれたプロモーションがきっかけなんですよね。元々、芸者さんに巻き寿司を丸かぶりさせる遊びがあって、それを一般の人にも広めちゃったら良い!っていうのが起源らしいです。そこに海苔の組合とかが乗っかってきて、「丸かぶり大会」みたいなイベントが開催されるようになったみたいですね~。商魂のたくましさといったら、この上ないです(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA