サブスクリプションって何?

 この時期は進学や入社・転勤などで、生活環境が変わる人も多いと思います。それに伴って、着る服や生活用品などを買い揃えたりしますよね。そのなかで、パソコンの購入を検討される方もいらっしゃることでしょう。
 僕は学生時代に、コジマ電気(今はビッグカメラ)の店頭で、ブロードバンド(光ファイバーやADSLなど)の加入促進とパソコンの販売をしていたことがあるので、よくわかります。春ってこんなにモノが売れるんだなぁと、二十歳の小僧ながら感じていました。

 当時(2000年前後)はパソコンを買いに来たお客さんに、「この機種はワードとエクセルは入っているの?」とよく聞かれたものです。レポートや報告書の作成に、ワードとエクセル(場合によってはパワーポイント)は必須ですからね。それがインストールされていない機種だと、別途買わなければいけなくて、それだけで3~4万円したんですよ。インターネットさえできれば良いという人は、なくてもかまわないんでしょうけど。

 時代はさらに進んで、平成の時代が終わろうとしている現在にいたっては、ワード・エクセルに代表される「ソフト」を使用するにあたって、そのやり方がかなり変化しています。今日はその辺りの話をしましょう。

 従来のMicrosoft Officeソフト(Word, Excel, Powerpointなど)は、数万円払ってCDないしDVD版を購入して、使う際はそこに記載されているライセンスキーを入力する必要がありました。(払った覚えのない人は、それ込みのPCを購入したからで、当然その分は価格に乗っている)
 それだと、先ほどの「互換性」(「古い機種で使えた機能が新しい機種で使えない(読めない)」など)の問題が出てきたり、あるいはその海賊版が巷に出回ったりしてしまう恐れがあったんです。

 ところが時代の流れとともに、段々とWeb上でのクラウドサービスが発達してきたので、Microsoft社がCDとかDVDなんて止めて、Web上で登録できるようにしちゃおうぜとなったワケです。(それが「office365」のサービス)
 従来、数万円払って購入していたモノが、定額制(『サブスクリプション』)のサービスに切り替わったということですね。料金は、年間1万円(月払いだと1,200円くらいだったはず)です。

office365の主な特長
(1)ソフトのバージョンアップ等のメンテナンス作業はMicrosoft社がWeb上でやってくれるので、こちらは何も気にする必要はなくなる。
(2)クラウドアプリの『One drive』が1TBまで使えるようになる。※1TB=1,000GB
(3)PCだけでなく、その他のデバイス(タブレットやスマートフォンなど)でも使用できる。
(4)Skype, Outlook(容量50GB!)なども使えるようになる

 僕はMSN社の回し者でも何でもないので、office365の紹介はこの辺にしておきますが、この背景には「所有しない」という大きな時代の流れがあることをお忘れなく。
 Netflix, Amazonプライム, セールスフォース, タイムズカーシェア, suitsbox, 着るダケ, Brista・・・例をあげればキリがありませんが、これらはいずれも定額制(継続課金)のサブスクリプションサービスです。(最近では「サブスク」なんて呼んだりもするみたい)

 極力、物を持ちたくないミニマリストな僕からしてみれば、うれしい限りではあります。
 ただ、手軽に利用できる反面、なんでもかんでも登録してしまうとコストが跳ね上がってしまうので、費用対効果はきちんと見極めないといけません。今の自分にとって、本当に必要があるのかどうか。
 とはいえ、この時代の流れには逆らえそうにないし、モノは試しという言葉があるくらいだから手軽に始めてみたら良いんじゃないかと思います。

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